東洋タイムス

マグネットラバー

2019/06/21

今回紹介する自社商品は「マグネットラバー」という歴史ある商品です。

 

・マグネットラバーとは?

 断裁機のクランプにマグネットで装着し、クランプの圧による製品へのシワの削減や締め跡がつくのを軽減するための便利アイテムです。


 実際例を挙げますと、伝票などの紙おさえ(プレス)跡の削減、無線冊子の背のシワの削減など。


 取り付け方はゴム版(スポンジ)を下に、マグネットが上になるようにして断裁機の押さえ板(平版の押さえ金具)の下に取り付けます。


 マグネットラバーが長すぎる場合は断裁機で長さを調節し、切断して使用することも可能です。

 

 

・マグネットラバー誕生秘話

 実はこの商品ができたきっかけは、あるお客さまからのアイデアによるものです。


 伝票関係、特に感圧紙を断裁でおさえて切る時にどうしても締め跡が残り、クレームの対象になってしまうので、少しでも跡がつかないよう「プレスの力を逃がすものがあればいいよね」というところから始まりました。


 まずはマグネットですが、断裁の刃で紙を切る際、通常のマグネットだと断裁の刃を傷めるため、刃を傷めないマグネットを探しました。


 これが非常に難しく、磁石(マグネット)の部分があまり硬すぎても柔らかすぎてもいけない、さらにはいくら強い磁石を使っても圧が強いととれるという点でだいぶ苦労し、試行錯誤の上で現在のマグネットになっています。


 また、マグネットだけでは紙に跡がつくので、跡がつかない方法としてボール紙をひいた上に今現在も使用している柔らかさにこだわったウレタンスポンジを付けるようになりました。


 また、自社でマグネットラバーを製造する際、手作りというのもあり、過去には商品によってはガタガタしてクレームになっていましたが、弊社社長が自ら型を作ってからはクレームもなくなってきて今に至ります。

 

 このようないくつもの試行錯誤を経て、おかげさまで40年近く今なおヒット商品として販売しております。


 これからもマグネットラバーをよろしくお願いいたします。

 

 

                    マグネットラバーにはさまざまな種類があります。

                     スポンジあり・・・S-500 (長さ 500mm)
                               〃       ・・・S-1000 (長さ1,000mm)
                     スポンジ無し・・・L-500 (長さ 500mm)
                               〃       ・・・L-1000 (長さ1,000mm)

 

 

(2017年冬発行 社外報『和』第4号より)