話題の次亜塩素酸とは一体?その①
こんにちは。ブログの中の人です。
前回のブログでアルコール除菌について述べました。普段聞きなれている言葉なのに、
そうだったのか・・・と
正直、ただただびっくりしたしました。アルコール度数も高すぎると効果が得られないというのも、
調べていく中でわかり、きちんと知識をつけてから物事には対処しなければならないなと反省した次第です。
さて今回は、最近耳にすることが多くなった『次亜塩素酸』についてちょっと勉強したいと思います。
某大手家電メーカーからも、これを使用した空気除菌脱臭機が一般家庭向けに販売されていますよね。
次亜塩素酸って、あまり聞きなれませんが、
プールの殺菌や、家庭用の塩素系漂白剤にも使用されている身近な成分になります。
細菌とウイルス
■細菌とウイルスの違い
細菌とは細胞を持ち、自らエネルギーを生産する「生物」のこと。
栄養源さえあれば自分と同じ細菌を複製することが出できます。人体に有害な細菌がいる一方、
生き物が生きていく中で欠かせない有用な細菌もいます。
病気を起こす主な細菌…大腸菌・サルモネラ菌・黄色ブドウ球菌・コレラ
有用な細菌…腸内細菌・発酵細菌(納豆菌など)
ウイルスとは細菌の50分の1ほどの大きさで、細胞を作らない「物質」のこと。
自力でエネルギーを生産したり摂取もできず、何かに寄生しないと増やすことができません。
ヒトの体内に侵入したウイルスはヒトの細胞に入って、その細胞の機能を利用してコピーを作らせ、
どんどん他の細胞に増殖してゆきます。
ウイルスが原因となる感染症…風邪・インフルエンザ・はしか・エボラ出血熱・ウイルス性肝炎・デング熱
ノロウイルス・プール熱・手足口病
参考):https://www.toholab.co.jp/info/archive/1834/
http://amr.ncgm.go.jp/general/1-1-2.html
アルコールでの消毒が苦手なウイルスがある
今回、問題になっているのはコロナウイルス。
ウイルスはその構造からエンベロープウイルスという膜を持ったグループ
ノンエンベーロープウイルスという膜を持たないグループに大きく分けられるそうです。
エンベロープという膜はその大部分が脂質で構成されており、またアルコールでの破壊が容易に
できるため、膜が壊れるとウイルス本体をも破壊することができるようです。
逆に、エンベロープをもたないウイルスはアルコールや熱に非常に強く、
胃酸や胆汁酸にも抵抗力があるため、ダメージを受けにくい厄介なウイルスとされています。
参考:https://family.saraya.com/kansen/envelope.html
今回、アルコール消毒が有効、というのはウイルスの特性上有効ということになります。
では、このノンエンベロープウイルスに有効な消毒薬とは?
そこで活躍するのが、『次亜塩素酸』という成分です。
次回はこの次亜塩素酸について、ふかぼりしたいと思います。