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東洋タイムス

話題の次亜塩素酸とは一体?その②

2020/04/13

こんにちは。ブログの中の人です。

何事もきちんと知識を身につけ行動しなければ、と思う今日この頃。

前回は主に細菌とウイルスについて掲載しました。

ので、今回は本題の次亜塩素酸について。

 

 

次亜塩素酸とその仲間たち


 次亜塩素酸とは塩素のオキソ酸の一つです。(オキソ酸は酸素がくっついている酸のこと)
一つ、なので他にもあるのですが今回は【次亜塩素酸】を取り上げます。
詳しくは、Wikipedia他……。化学って、難しい。

 

ちなみに・・・・塩素は原子番号17/元素記号Clで強い毒性を持つ気体です。
その強い毒性から、漂白や殺菌、また細菌や微生物を殺すのに利用されているようです。
戦争時には化学兵器として利用された負の場面もありますが(化学兵器の父フリッツ・ハーバー
赤痢や腸チフス、コレラなどの水系感染症の拡大を防ぐために非常に重宝してます。
気体の為、扱いや保存が難しく、通常は水酸化ナトリウム水溶液と反応させた
次亜塩素酸ナトリウムという形で使用されることが多いそうです。

 

 ■次亜塩素酸ナトリウム■

  化学式:NaClO  別名:次亜塩素酸ソーダ アルカリ性の水溶液
  時間とともに酸素を放ち、塩化ナトリウム水溶液 (食塩)に変化する。
  高温や紫外線の影響で分解が早まるため常温保存では濃度維持が保てない。 

  生成方法:①塩素と水酸化ナトリウム水溶液を反応させる
       ②海水を電気分解して生成

  特長:特異な臭気(プールや漂白剤のにおい)
     酸化作用、漂白作用、殺菌作用有する

  利用:上水道やプールの殺菌、家庭用に販売されている液体の塩素系漂白剤、殺菌剤
     (洗濯用、キッチン用、ほ乳ビンの殺菌用など)などに使用され、
     主に業務用では風呂水の殺菌・再利用にも用いられれる。

     水溶液はアンチホルミンという商品名で食品添加物として使用可能。

     適切な濃度で使用すれば多くの細菌やウイルスに効果を示すため、
     医療器具やリネンの消毒に使用。殺菌効果は次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンの
     酸化力に依存し、これらが有機物に触れ、相手を酸化すると同時に自身も分解して
     殺菌効果が急速に減少してゆく。水溶液はアルカリ性であるが強い酸化力を持つため、
     金属に使用すると錆が発生しやすい。

 

この次亜塩素酸ナトリウムですが、家庭用漂白剤などで手軽に利用できる一方
取り扱いには注意が必要で、適度な希釈度だったり、酸性の液体と混ぜると強い毒素を発生、
手荒れや残留性などの問題、すすぎ後等の処理もあります。
(漂白剤の表示を見るとその危険性は一目瞭然ですよね・・・。)

そこで、もう一つの次亜塩素酸、 次亜塩素酸水というものがあります。

 

 ■次亜塩素酸水■

  塩酸または塩化ナトリウム水溶液を電気分解することにより得られる次亜塩素酸を
  主成分とする酸性電解水のこと。
  電気分解での製法やph値・有効塩素濃度の違いによって
  強酸性・弱酸性・微酸性に分けることができるそうです。
  2002年に食品添加物(殺菌料)として認可され、生成するためにはJISの規格に準した
  専用の装置が必要

  

  ※POINT※『次亜塩素酸水』という商品名で売っている商品は
  
次亜塩素酸ナトリウム水溶液や次亜塩素酸カルシウム水溶液、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム水溶液、
  トリクロロイソシアヌル酸ナトリウム水溶液などを原料とした製品、また、これらを中性、
  微酸性、弱酸性にpH調整された製品もあり、これらは食品添加物(殺菌料)「次亜塩素酸水」
  とは異なるため、原材料に使用される化学成分の安全データを確認した方が良いそうです。
  

  利用:食材、プール、水道水、機械・器具等の洗浄・消毒・殺菌、手洗い
 

次亜塩素酸水は、使用する用途によって有効塩素濃度がありますが、
微酸性のものは、限りなく中性のため、希釈しなくても手肌の消毒等に利用でき、
比較的無害ということになります。

 

参考)厚生労働省

 

 

次亜塩素酸水のメリット


 二つとも、殺菌や消毒、消臭という点において菌へのアプローチ方法は違いはありません。
有機物に反応し、相手を酸化させ同時に自分も分解してゆきます。
アルコールとは違い、ノンエンベロープウイルスにも効果がある、比較的
なんでも使える除菌・消毒剤です。

ただ、次亜塩素酸水は『無害』という点が重要なポイントです。

 

厚生労働省によると、微酸性次亜塩素酸水を使用しての下記の効果と結果があったそうです。

●黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、黒コウジカビ、MRSA、大腸菌、レンサ球菌
 インフルエンザウイルス、ノロウイルス、高い耐性をもつ「有芽胞菌(壁をもった細菌)」などの殺菌

●野菜を次亜塩素酸水に10分浸す→残留塩素検出せず
 栄養成分への影響もほぼ無し

また、50ppm以下の次亜塩素酸水及びその規格に準拠した次亜塩素酸水溶液であればは
ヒトの皮膚に触れても影響はないそうです。
 

さらに驚きなのが、この次亜塩素酸水はヒトの体内でも生成され、
細菌を退治してくれているとのこと。
最近の歯医者さんのうがい水はこの次亜塩素酸水を利用しているところが多いそうですよ!
歯周病や虫歯予防にも一役買っているとか。
ペットショップや病院などにも広がっているそうです。

 

 

市販品でも、製法の違いはありますが次亜塩素酸水の名前を使用した商品がふえてきています。
制度上、『雑貨品』として扱われるため、 除菌やウイルス抑制、消臭という表示しかできない
のですが(アルクリーナーブログで説明しております)効果は同じです。

コロナウイルスで認知度が上がったかもな、次亜塩素酸水。
これからさらに活躍してくれそうな成分です。

 

東洋化学商会では、話題の次亜塩素酸水も取り扱っております。

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