東洋タイムス
終電でのできごと
2019/06/06
「キャー、誰か助けて!!」と最終電車のちょっと混んだ車内に女性の声が響き渡り、何事が起きたのかと振り返ってみると、みんな避けるように女性の周りだけがガラガラの車内のように空いていました。
女性が訴えかけるように助けを求めていましたが、周りの人は関わりたくないかのように誰一人として助けようとしませんでした。その時、私は彼女と目が合ってしまい、勢いで彼女のもとに近寄りました。すると「この人痴漢です。助けてください。」と隣に立っている男性を指差していました。
私は彼の腕を掴み、ホームに出しました。特に暴れることもなく素直に駅員が来るまで待っていました。私も目撃者として警察署まで行くはめになりました(何も目撃しておりませんが…)。
女性は胸とお尻を触られたと警察官に訴えておりましたが、女性の服装を見てちょっと驚きました。その日はとても寒い真冬でしたので女性の服装も膝下ぐらいまである丈のモコモコしたダウンジャケットでした。胸の大きさも分からないくらい厚手のジャケットでしたから、本当にその男性は触ろうとしたのでしょうか?男性は一貫して容疑を否認しておりました。
もしかして冤罪!?その後男性はどうなったのか知りませんが、その場無罪放免というわけにはいかないでしょう。それ以来、私自身も冤罪に巻き込まれるのではと、電車に乗るのが怖くなりました。
女性専用車両があるのでしたら男性専用車両も作ってほしいと思うのは私だけでしょうか?
(2015年6月発行 社外報『和』第1号より)