東洋タイムス

運転中のゲーム操作はご遠慮下さい

2019/06/25

この社外報が始まって以来、電車でのマナーについてコラムを書いてまいりましたが、4回目ともなると流石にネタ切れになってしまいました。今回のコラムにつきましても、何を題材に書こうかと色々考えておりましたが、やはりエピソード的な事柄の方が書きやすいかなと思いましたので、今回は運転に関わるエピソードを綴ってみたいと思います。

 

私は車の運転も好きなのですが、天気の良い休日などは、お気に入りの大型バイクで清々しい風を受けながらのドライブが大好きです。周りの人からは、「社長はそんな危険な乗り物を乗ってはいけない!」などとお叱りを受ける事もあります。自分なりには、車を運転する以上に超安全運転をしているつもりです。排気量1,600ccで総重量は400kg以上にもなる大型バイクともなると、車と車の間をすり抜けて走る事など到底できるわけもなく、ただただひたすらに、車と同じ様に車線の真ん中を車と同じ間隔で走っております。時折、中型バイクが猛スピードで間をすり抜けて走るのを見て、こちらがヒヤヒヤしております。

 

ある日の休日、いつものようにガレージからバイクを出し、住宅街の路地を低速度で走っていると、横の路地から若いお兄ちゃん(20歳位かな)が自転車でスゥ~と飛び出してきました。慌てて急ブレーキをかけたので、車体は大きく左に傾き倒れそうになり、必死に左足一本、火事場の馬鹿力で立て直しました。幸い衝突も回避でき、バイク転倒も免れました。お兄ちゃんもビックリした感じで急停車しました。彼の左手には携帯電話が握られており、ふと画面を覗いてみると、なんと“ポケモンG●”でした。「危ないじゃないか!気を付けたまえ!!」と言おうかと思った瞬間、彼は私をにらみ、舌打ちをして走り去ってしまいました。

 

「えー、俺がいけないの?」

 

確かにいくらこちらが安全運転をしていても、相手に突っ込まれてしまっては一巻の終わりですけどね。

 

 

(2017年冬発行 社外報『和』第4号より)